大人の習い事、書道は人にどのような影響を与えるのか?/講師インタビュー

インターネット、パソコン、スマホが普及して字は「書く」よりも「打つ」のが当たり前となった近年。そんなこれからの時代に字を書いて表現するという事に向かい合うという事は。字を書くことはいったい人にどのような影響を与え、書道家として人として書道を通してどのように変わったのか?お話をうかがいました。
匠に学ぶ事務局(以下:記者)
本日はよろしくお願いします。京橋(大阪)までありがとうございます。
幽月先生:
こちらこそありがとうございます。泉大津まで個展の関係で泊まりがけでしたので全然大丈夫です。
記者:
最近の活動状況はいかがですか?
幽月先生:
個展や自分の作品についての活動や結婚を機にバタバタしていましたね。
記者:
そうなんですね!おめでとうございます!
幽月先生:
今年は割と書道家としての活動は控えていましたね。そんな中とある読書会に行ってとある本を読んでガラッと人生観が変わりました。
記者:
どんな変化があったんですか?
幽月先生:
僕は昔から思い立ったったら即行動できるんですが、悪く言えば鉄砲玉みたいな人間なので社会にでるとなかなか通用しない苦しい時もあったんです。
書道家として活動を始めてからは何かで一人でよく考えて「行動する責任感」を意識するようになりました。
人と話して自分で行動した事は自分に返ってくる。
主体性という言葉がその本には出てくるのですが「自分」で選択して「自分」で行動して「自分」で請け負う。
人のせいにするのを蔑ろにできない、よく考えてから行動するようになりましたね。
記者:
言葉を扱う仕事だからこそですよね。
幽月先生:
人に謙虚、気配り、社会人として基礎がきちんとしてるから、初めて個性が通ると思います。
独りよがりではいけない。
そんな事をよく考えるようになりました。
記者:
考えを言語化して字で表現する。企業理念や想いを筆を通して表現できる書道っていいと思います。
弊社のロゴも書いて頂きましたが弊社と先生の魂がこもってます(笑)

※幽月先生に書いて頂いた「匠」ロゴなどに使用
匠に学ぶ:
今後はどのような表現を世の中にしていかれるんですか?
作品だったり教室子どもさん向け 大人向け。
TIKTOKみたいな動画で配信とか?
世の中に対して何を伝えたいですか?
幽月先生:
自分の人としての在り方 心の持ち様を表現していきたいですね。
人と違うことはいい事で100人の考え方が違う中で、受け入れて飲み込んでこういう考え方もある。
匠に学ぶ:
相互理解という事ですね。
書道を通してどんな世の中にできたらいいですか?
弊社は「勉強が楽しいていう人を増やしたい」という理念があります。
勉強は好きですか?という質問に対して勉強は嫌いな人がとても多い。
勉強という言葉がネガティブに捉えらているのかもしれません。
勉強という言葉をポジティブワードに変換できる勉強の捉え方を大事にしたいと思っています。
その表現はエンターテイメントなのかもしれないですね。
講師・先生のコンテンツがどのような表現なら受講生さんにとって受講者さんに飲み込みやすい形なのか、講師の方々と日々話し合っています。
勉強が楽しい人が増えると皆さんが自己成長ができて、モチベーションが高くなり
会社の業績がよくなり世の中が良くなると考えています。
書道を通して何を言語化するか。
講師プロフィールのそこを表現して発信、受講したいと思ってもらえるようにしたいと思っています。
このような信念や価値観は生きてくうちに変わると思ってて一年前と違う事言ってるありえる。
現時点で幽月先生の書道がどんな困っている人の何を解決するのか。
どんな想いがあるのかを聞きたいです。
幽月先生:
そうですね。僕は九州から出てきて兵庫に引っ越してきたんですが、最初は釣具店で働いていました。
不器用でなにやってもダメで同じ毎日を過ごしていました。
ここの釣り具店では魚拓を壁に貼って一枚はお客さんに渡す。
そこで得意な書道で魚拓+αを表現していました。

ある日、お客さんが魚拓を見て店長と話してて、
この方は実は書道の先生で、「いい字を書くじゃないか」って褒められらたんです。
これは今までやってきた書道が何かの役に立ってるという実感を持つことができました。
この出会いがなければ気づけなかったですね。
他のスタッフより字が上手だからという理由で書かせてもらってましたが、
この体験が自信に繋がりましたし、自分が好きな書道がいろんな人の役に立てるんだっていう経験がキッカケになりましたね。
記者:
字を見て心が動く感情が揺れる。
プラス何かを与えて影響を与える役に立ちたいという想いの原点ですよね。
幽月先生:
書道を通して考え方が変わってよくなった経験からですね
記者:
書道は描く時に緊張するのがすごくいいと思うんです。