「食えるクリエイターになる為に」大阪のチョークアートの匠/インタビュー
チョークアートのオーダー制作、チョークアーティスト・クリエイター育成教室業
他にもロゴ・Tシャツのデザイン・LINEスタンプ・チラシの制作まで行われるチョークアーティストの匠、あお株式会社 チョークアート代表取締役「アオさん」にインタビューさせて頂きました。
---なぜこの仕事を選んだのでしょう?
もともとゲーム会社を経営していてそれが倒産させてしまって一人になってしまった時にもともと絵を描く仕事をしてきたので。
一人になった時にずっとデジタルで絵をかいてた時期が長かったのですが画材を持って絵を書くという原点に戻りたかったんです。
絵画って商売で食べていく事は難しいだろうなと思っていたのでチョークアートってどっちかっていうとは看板とか商業よりのアートなんでそれの方が仕事になりやすいかなと思い選びました。
チョークアートだと業種を選ばないですし、飲食でも雑貨屋さんでも使って頂けるんで。
あとは絵を描きたい気持ちはずっとあったんです。
大元はグラフィックデザイナー出身でチラシのデザインとかそういうのをやってたんですが
グラフィックデザインを学ぶ専門学校に行ってたんですが仕事につくまでもうちょっと絵を描く機会が多いんだと誤解してました。
しかし実際は絵を描く機会はあんまりなくってたまに挿絵みたいなものを書いたりはしていましたが、チラシはほとんど写真じゃないですか?
あんまり絵を描く機会がなかったのでゲーム業界に転職しました。
でゲーム業界で何年かやって古着屋を友達と立ち上げ、その時もオリジナルのプリントのデザインなどもやってました。
なるべく普段も着れるものを使いたくなるものを作りたいなって思います。LINEのスタンプも申請から制作まで行います。
チョークアートのオーダー制作が一番多いのですが、ロゴのデザイン、教室業、Tシャツのデザイン、チラシのデザインも行います。
---この技術は誰から学びましたか?
僕はチョークアートこの人に習ったというのは無いんですよね。
全く面識のないすごく上手な人の作品を見たりとか独学なんです。
もちろん学生時代は絵を習いにいったりしてたのでそこの先生とかには習ったりしていました。
絵を習いに行ってたところは画家さんでもあり絵画教室に高校生の時に行ってましたよ。
総合美術研究所っていうところがあって教えるのがすごく厳しかったんですが上手でしたね。
高校の時はあんまりまじめな高校生ではなかったですがそこだけは素直に聞いていましたね(笑)
いま僕のチョークアート教室では他の協会でプロのお免状もらってる人が来たりもするんですがデッサンを教えたりしていてそこの総合研究所の教え方がベースになっています。
---この仕事で難しい事は?
強いて言えばお客様のご希望をくみ取るのをすごく大事にしています。
オーダーされる方は当然ですが知識やご理解もないのでその方のご希望を汲み取るのが1番大変ですがやりがいを感じる所でもあります。
10が完成だとしたら1から4の作業を見ていただいてオッケーであればご注文をお引き受けしています。
その1回のラフの時にいろいろヒアリングしてから書くくんですけど、ちょっと違うと言うの時もあるのでラフの時点では僕は料金はいただいていません。
例えばそのご家族に「子供ができたんで似顔絵を描いてもらいたい」と言われてラフを描きます。
これは一回でオーケーになったんですけどオーケーにならなかった時に書き直さなすのですが自己ベストを書いてるので次の提案がそれなりに悩むんですね。
8割はすんなりオッケーいただくんですけど、1割はちょっと違うなっていうのがあるのでそこを限りなく100%にしていきたいと思いながらやってます。
---ある程度身につくのにどれくらいかかりますか?
もともとの素養とか仕事の熱意がどれだけあるかによって人それぞれなのですが
チョークアート教室は大阪にもたくさんあるんですけど、僕自身もそうでしたけど一応プロコースというの受講したら自動的にプロのお免状がもらえます。
そういうルールでやってるんで「いつまで」「どれだけやったら」プロになれますっていうのはありません。
大体がその状態でプロのチョークアーティストとしてお免状が発行されるんです。
けど仕事をもらうレベルでなくてもプロのお免状をもらってる方や、まだ技術が伴ってない方や営業の仕方がわからない方がたくさんいます。
そういう方を稼げるようにしたいなと思ってて大阪でチョークアート教室をしています。
参考までに、
最短でと言うことでしたら、現在生徒さんで来られててその方の想定で言うと、もし必ず毎週こられてましたら半年位ですね。
その方はもともと絵画教室をされてた位画力がそもそもありました。
女性の方で今パートとかいろいろお仕事をされてるんですけどすぐに仕事をしたいと言う熱意を持っていて多分その方は早いと思います。
うちの教室では飲食店向けにチョークアートの看板や壁画を提案したり、似顔絵やギフトの作品を商売としてとれるようにするところまで教えます。
---時代に合わせて変えているところはありますか?
ほとんどないですが多少の流行は気にしてる所はあります。
看板のデザインの流行りを敏感にアンテナは張ってて
チョークアート看板をデザインする上で今ちょっと前から流行ってるのがアーリーアメリカンみたいな感じのデザインが流行ってたりとかするので。
---匠にとってとはチョークアートですか?
漢字一文字で表すとしたら商売の「売」ですね。
1つはご注文いただいたサービス業のお客さんの商売に貢献したいと言うところが1番なんですけど、看板とかの存在意義はそういうものなので。
2つめは「まだ売れてないアーティスト」を売れるようにする教室と言うのもやってますので売るという事にはこだわっています。
ぼくはチョークアーティストって名乗ってるんですけどどっちかと言えばクリエイターに近いと言う感覚でやっています。
絵画描かれる方ってあんまり商売気がないって言うイメージがあって、割と僕はリアルに考えててほんまに職業として捉えていて。
クリエイターとアーティスト定義はぼんやりしてるんだと思うんですけど僕の中には定めてる定義があるんです。
アーティストって自分が描きたいときに書いてそれを自分で値段をつけて買いたい人は買ってくれと言う純粋なアーティストだと思うんです。
けど例えば要望を聞いたりいついつオープンだからと言う期限が決まっていたり、お客さんの考える理想を表現するっていうのはクリエイターの仕事と定義付けてるんで、
僕はチョークアーティストって言ってますけど仕事の仕方はクリエイターですね。
自分が書きたいときに書いてお客さんの考える理想を表現するっていうのはクリエイターの仕事。
チョークアーティストって言ってますけど仕事の仕方は結局大工とか料理人とかと一緒なんですね。
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