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ダーニング教室は大阪(関西)でニーズはあるのか?良いところは?ユニバーサルデザインとは?【ソーイング教室講師のコラム】

兵庫県を中心にソーイング・裁縫・ミシン教室を展開する濱崎講師にお話しを伺いました。洋服を作る専門家として幅広いお話が詰まっています。


大阪川西池田・伊丹・宝塚でソーイング・洋裁・ミシン教室講師をされている濱崎講師にお話を伺いました。



匠に学ぶ事務局(以下:記者)


本日も宜しくお願いします!


大阪・堺筋本町のソーイング・洋裁・ミシン教室講師:濱崎先生(以下:講師)


宜しくお願いします!


記者:

地方の伝統的な生地とのコラボはいかがでしょうか?


最近は西脇市に行ったり奄美物産店に行ったら大島紬とかすごく綺麗でした。


ソーイング教室講師:

生徒さんからのリクエストはよくありましたね。

着物としては着ないから。

軽くて暖かいコートや

ジャケットにしたらいい

っていうのはよくされるんですけど

なかなか若い人が

着れるものではなく、


なんて言うのかな、

重厚感があるので

ご年配の方がお似合いになります。


ニュースで見たのですが

ファストファッションの墓場

と、呼ばれるチリの砂漠があるそうですね。


世界中で不要になった服が

毎年3万9000トン運び込まれていて


砂漠にバーって

無造作に服が捨てられて

何万着っていうレベルじゃ

ないくらい破棄されてました。


それが問題になってて

ファストファッションの墓場

と言われているそうですね。

航空業界と海運業界を

合わせたよりも

多くのエネルギーを消費していて


消費者が服を買う量は

増え続けているそうです。

服の生産量は

15年間で2倍に増えていて、


服は生物分解が不可能で、

それが今問題になってて

天然素材じゃないじゃないもの。


合成繊維や

化学処理された衣類は

分解に約200年かかるそうですね。


廃棄されたタイヤや

プラスチックと同じくらい

有害だそうです。


ダーニングってご存知ですか?


先週友達と会った時に

例えばニットとか

例えば靴下なんですけど


ニットのセーターとか

普通にシャツとか何でもなんですけど

こんなふうに

糸ですくっていくんですね。

発祥がイギリス?

例えばこのダーニングに限らず

手工芸というのはいろんな方法があるんですよ。

ダーニング、すごい可愛いと思いません?

これ虫食いがあったからなのかな。

野口ひかるさんって

有名なデザイナーの方なんですが

こうやって1着の服を蘇らせる。


投棄された衣類が

ゴミにしかならないけれども 、

捨てる前に例えば

手持ちのもので

今までだったら捨てたり

処分だったりしてたようなものを

再利用だから

サイズを広げることも

デザインを変化させることも含めて


こういうものに注目するような活動、

ワークショップであったり

教室であったりというのが


これからもっと

注目されている気がします。

今までだったらね

ブランド物 DCとかって言ってましたが


何年か前から

ファストファッションが

主流になってるじゃないですか


日本人で持ってる

いろんなものが


日本人の持っている

大事なものが削られてる

っていうのがあって

それと同時に

もっと重要なことが

やっぱり想像力っていうのが


あまりにデザインの

サイクルが早いために

売れるモノづくりに発している。

でも 多分そういうことの

変換期っていうのは


コロナを初めに

この2,3年で

起こってきてるんじゃないかな 。


私なんかも今ね、

服が欲しく無くなってきたんです。


なぜってクローゼットに満杯なんですよ。

かといって着るほど

ワクワクするかというと

そこはまた違うんですね。

やっぱり時代の流れもあるから

クローゼットにあるものを

処分する気にはならないけど


流行という部分では

自分が見飽きてしまっている

っていうところがあるので、


これに限らず

いろんな手工芸の方法があって

自分の服を蘇らせる。

今流行りのゆったりサイズに広げて

デザインアレンジするっていうことを

楽しみながらできたら、


すっごいそれは

ワークショップとしても

広がったりするんじゃないのかな?

って思ってます。

靴下もそうですが

例えば私が住んでるとこは

大阪でも北部の方で寒いので


レッグウォーマーとか

腕につけるのあるじゃないですか?

オフィスで自分だけの

オリジナルのものがあったら

めっちゃ可愛いくないですか?


ニットの帽子ひとつとっても

そうだと思うんです。


ユニクロとか

無印とか安いものを買って

それにちょっと手を加えることで、


自分らしい

唯一無無二のものができる

っていうような


ワークショップとか

教室が楽しいのかなと思います。

それだったらダーニング以外にも

小学生からお年寄りまで


手法を変えるだけで

洋裁ワークショップ

たくさんの種類ができるんですね。


その手法の1つが

ダーニングであったり

フェルトにブシブシ刺していくだけで


簡単に

模様ができたりとかするので

手法的にはいっぱいあると思うんですよ。

もっと簡単に

出来るものもあるので

羊毛を特殊な針にさすだけなので


小さい子供でも

問題なくできますし、

続けれるんじゃないかなと思います。


時間をかけて可愛らしく、

孫が着たいと思うようにに

プレゼントできるように直すとか 。

物を大切にする

そして 唯一のものに仕上げる

っていうのは


今からの時代の習い事として

趣味として楽しいかなと思います。


リクエストいただければ全然講座は作れます

布の靴でも

キャンパス地も

無印で買って

ペインティングしたりとか、


その上を糸で縫ったりして行くとか

だけでも全然違うと思うので 。

私の友達は

ダーニングというのにすごく惹かれて


その時は東京しか教室がなくて

このコロナ禍で

中止になってしまったから

受けれなくなってという話だったんです。


別に新しい服は欲しいと思わないけど

クローゼットは満杯

って言ったときに

この間その話を聞いて自分でやってみたんです。


すごく気に入ってる

スカートが虫食いしてたんです。


今まででしたら

ポンと捨ててたんですけど

素材が少し変わってて

そのフェルトを羊毛バート直したりとか

もう一つエピソードがありまして


カッターシャツの襟

内側がどうしても汚れるじゃないですか?


そこが気になるじゃないですか?

そこの部分にミシンで

カットレースをバーッと叩きつけたりとか 、


私の知ってる男性のかたは

全然ミシンも

何もされたことないんですが、

ご自身が若い時に BANにいらっしゃったんです。


全盛期に

ハマトラとかニュートラというのが

流行った時期なんですが、


BANという

ブランドが全盛期を迎えた

ブランド言うと


オックスフォードとか

今で言うとバーバリーとかそういう感じのかな。

そんなイメージのブランドなんですが、

そこにいらっしゃった方が


男の人で

ミシンを触ったことがないのに


中の襟だけを外して

表裏ひっくり返して

捨てるのではなく

もう一度着ていらっしゃっいました。

昔の洋服だから

お仕立てとかなんですね。

それが 大襟と

身ごろをひっくり返して

もう一度縫い付けて

着てるっていうのが凄いなって。


アイビールックとかが

流行った時代です。

気に入ったものを

ずっと着てるっていう方は

今でもたくさんいらっしゃるでしょう。


全然現代でも

違和感がないファッションなんですが


正統派の形で

爆発的にこの時代で

出てきはしましたけど

ずっとその延長上にあるという感じですね。

ファッションってね、

私が昔習ったのは


汚いファッション ぼろロックとか

真っ黒しかないブラックなんとかという

ポッと流行りはするけど

期間が短い。


でも人が美しいと感じるもの

バランスの良いものは

長く続くっていうのがあって。

昔から正しいと言われている

正統派的なもの、

そのものに1味加えるというような

無いものから

何かを作ると言うか、


あるものとあるものを

組み合わせたりすることによって


新しいことを生み出す

っていうのがあるので、


そういう

「自分だけのもの」

っていう キーワードと


「気に入ったものを蘇らせる」


みたいな ところが強く出るような それを体験できる ダーニングは

関東でも人気なわけですが


もちろん関西でも

人気が出てくるんじゃ無いでしょうか?


手法の話でいけば

日本の昔の刺し子もそうでしょう? 昔、野良着で穴があいたりとか

生地や木綿が薄くなったりする部分に


生地を当てて

独立してこういう柄を出す

っていう

もともとこれの

発祥というのは補修なんですよ 。

こういう風な形で

生地を当てて

そこを補強したりとか


その塗り方が

いろいろありますよ

っていうような形なので

なんかそういうのが

全体でいいねと

言われる風になっていけばいいですね。


これからの時代は

「手芸」っていう

言葉だけじゃないと思うんですよね。

こういう手法に対して

使う言葉がこれのいいところと言うのは、


子どもの教育とすれば

想像力を促すとてもいい勉強になると思います。

ご年配の方も

新しく物を考えるんじゃなくて

あるものにプラスという発想で

頭を使うと


今まで使ってないようなところが

神経伝達にもなると思うんです。


脳の仕組みというのは

本当にいろんな部分で

年代によって

刺激しているものが違うと思うので

さっき言った

デザインのサイクルが早いと、

想像力っていうのが

私の中では削られていく気がするんです。


あるもので何かすることのそういう努力


どんなんだったらいいな?

どんなものにしたい?

どんな色に仕上げたい?


という想像力は

目に見えない

将来の効果が高いと思うのです。


想像力っていう力は

本当に人類を助けると思います。

科学でも何でも。


記者: 昔の人っていうのは

0から1を生み出してきたものを

今の世代に残している


っていうのは

昔の人の方が

相当クリエイティブじゃないかな?

って思うんですね。


ソーイング教室講師: 自分で服を作っている人間ながら、

自分の服が1着蘇ったのが

自分の中でも楽しくて。


これだったら

もう少し長く着れるって思うのは、

服を処分しなくていい

安堵感を得られますよね。


大島紬だけの話じゃないですけど、

今まで着ているというのと、


あまりにも

手に入れた時の値段が

高かったっていう

インプットがあるので


その着物を処分する

っていうことが

なかなかできないじゃないですか?


でも新しい服になって

自分が着てて

楽しめるんだったら

自分の中で納得できる。


それができるからという理由で

教室に来られる

ご年配の生徒さんがいらっしゃって、


そういう部分で

やっぱりキリがないけど

捨てたくないものって

世の中にたくさんあると思うんですね。


記者:

これからの若い世代の方も注目されている考え方


やっぱり今の若い世代の方々の

消費の仕方の一つで

エモーショナル消費

という言葉を

聞いたことがあると思うんですが、


持続可能な社会を意識して

立ちあげている


ファッションブランドさんの

影響を受けて消費者側でも

変化があるんじゃないかなと思うんですね。


アウトドアブランドのメーカーで

有名な会社さんでも

「そもそも捨てない服作り」

を実践されている。


ロッド番号を言えば

新しい商品に変えてくれたり、

お直しをやってくれたりとか

当たり前のようにされていたりとか。


そういうところが

今、取り上げられたり注目されていますよね。


そういうところに

アンテナを張っている方が

どういうところに興味がいくかと言うと、


ファストファッションを買っても

最初から捨てることを

考えない服の選び方

になっているんじゃないでしょうか?


ダーニングや

現代版にアレンジされた手芸は

何かの社会問題の解決を

目指す習い事になりませんかね?

ソーイング教室講師:

やっぱり衣食住。

生活の中から離れるものではないのですが、


その割に

「食」のように食べなくて 困ったり 、

直接自分ごとに

感じにくいところはあるけれども、


例えば

アトピー性の人が

天然素材しかダメだとか、

静電気を防止するとか


体に影響がある事を防ぐ

機能的なことは

いっぱいあるのに


どうしてもそこにファッション性が急に無くなるんですよね。


窮屈でも我慢して着てたりとか

されている方がすごく多いので、


もうちょっと自分らしく

質の良い生活の1つとして

「衣」の部分の注目していただきたいですね。


記者:

昔に洋服がめっちゃ好きやった女性が

ピチカートファイブの野宮真貴さんが好きで、


当時のファッションリーダー

と言われる方。


著書の「おしゃれ手帖」と言う本を読んでました。


本の中に

「おしゃれは我慢」

みたいなことが書いてあって

それを意識して徹底してましたね。


すごい坂でも高いヒールを履いて

足がボロボロになっても履き続ける。


その精神性に

憧れるしびれるみたいな価値観でした。


ソーイング教室講師:

若い方からご年配まで

スニーカー履いてる人が

めちゃくちゃ増えましたよね?


電車乗ってても

足元見たらヒールの人って

ホンマ本当に減ってるんですよ。


それを見ていると

本当に大きな時代の変化の流れを感じる。


細分化されていってるのかも

しれませんけどね

1つというわけではなく。


記者:

けどなんで変わったんですかね?

スニーカーが増えたっていうのは

何かきっかけがあったんじゃないでしょうか?


趣味が変わってきたんでしょうか ?


ソーイング教室講師:

私のイメージでは

まず 私は何かのきっかけがあって


スニーカーをはく人が増えて

それに合う服、

カジュアル路線の服が

年代問わず出てきた

みたいな感じがしました。


ヒールが似合う服よりも

どちらかというと


カジュアルなものを

履いてても似合う服の方が、

圧倒的に種類として多い気がしますね。

それこそファーストファッションが

カジュアルのお洋服が増えて、


ゆったりした服が

増えているせいやって

おっしゃられる方も

いらっしゃいました。


それで着る服の幅が狭くなる。

自分で狭くしてしまってる。


選べる服が楽だから

カジュアルを選ぶ。


自己表現する時代でも

ないのかもしれませんね。


なんか昔みたいに

ファッションをリードするというのは


10代20代じゃなくなってきたのかな。


例えばファッション雑誌

ファストファッションで


しまむらにしても

年齢層がすごく広くないですか?


だから

今までだったら

流行を作り出しているというか


リーダーみたいな人がいて、

その人が圧倒的

若い世代の人に影響力を持つ。


今までだったら

流行を作り出している

っていうのがあって


リーダーみたいな人がいてて

圧倒的に若い世代の人に

限られてて成り立ってた


っていうのがあるんですけど

多分今はその幅が

広くなったんじゃないでしょうか


だから

60代の私でも

スニーカー履いても

良いんだとか、


楽やしとか言って

バーっと広がりだしてるのかな?

と感じます


一時期 デニムでは

ホテルに入っちゃダメ

みたいな時代があったじゃないですか?


デニムってすごくカジュアルな

普段着でホテルでレストランに入れない。


普通にランチ食べに行くのに

サンダルじゃダメとか


断れるようなレストランや、

ジャケットを持ってなかったら


「ちょっとお客様」

と言われるような時代が

20年位前あったんですけど、


今カジュアルがある程度、

「おしゃれのカジュアル」

というものができあがってきたんですかね。


記者:

今の時代になってその

TPOはもう変わってきて、


ドレスコードもなくなってきて、

着たい服を着るっていう」


表現の幅が広がったんでしょうか?

狭くなったんでしょうか?


なんか境目が なくなった気がしますね。


ソーイング教室講師:

例えば先ほどの

ドレスコードがゆるくなった

話でいくと


お祝いだから特別感が欲しくて

ホテルだし、レストランだし、

せめてジャケットぐらい着ようか?とか、


ワンピースにしようか?

とかが無くなったっていうのは確かにありますね。


うち生徒さんは

60代70代の方が

すごく多い時期があったんですけど、


結婚式とかで

以前だと留袖とかだったんですよ。


けどある時期から

「姪の結婚式があるので」

ってお洋服を着るようになったんですよ。


着物に比べて

洋服だったらそこは楽じゃないですか。


そこで生徒さんから

「留袖を崩して服を作ってそれを着てもいいですよね?」


っていうのを

よく確認されたんですが、


親御さんならあれですけど

親戚なのでそこはいいのでは?

と思いますし、


その年代が

少しずつ少しずつ

TPOを崩していったものは

あるかもしれないですね。


そこの年代が常識を崩すと

常識みたいなものって

「グっ」て緩んできますよね。


一般的な常識みたいなとか

最初は緩めてる程度

ちょっと傾いてぐらいの程度が


50代も40代も真似するように、

「60代もやってるからいいや」

っていう


自分の親の世代が

やってるのを見ていると


40代の娘さんは

今までのルールや常識を

緩めるかもしれないですね。


記者: 次に我々

大人が残していかないといけないもの、

守っていって欲しいもの


っていうもののバランスって

難しいなあと思いますね。


弊社は企業研修もさせて頂いていますが、

さっき言った想像力を育てていく


というようなことの

カリキュラムは


若手社員さんには

とても必要な能力なのかな?

と最近はさらに強く思っています。


今ここにあるものを

より良くするためには


何をプラスアルファ、

足し引きすることが


課題を認識する力、

問題解決力になり

実践的でもある考え方ですよね。


ソーイング教室講師: これからの若い方たちも

そうなんですけども、


ソーイング教室をして行く中で

年齢に従って

色が地味になって行くんですよ。


私はDCの時代できているので

黒・紺・グレー、服を着れば

黒・紺・グレーの世界なので


やってきたんですけど

年配の方ほど

日本で白・黒・グレーを着る方って多いと思うんです。


海外でもお年寄りの方って

元気で活発な

イメージがするんですけど


日本の方のご高齢者って

未だにすごく地味な色を

使っている方が多いと思います。


こちらの服に合いますよ

って言って、


聞いて帰ったりするんですけど


「娘に派手って言われた」とか

「主人に何着てんねんそんなもん」


って言われたとかが理由で

着なくなるっていうケースがあって

ちょっと私は吃驚したんですね。


日本で高齢になった

女性の方というのは


自分の着たいもの

っていうよりも

周りにどう見られているか?

で服を選んでる。


だから、

凄く年相応ということに

安心感を覚えてしまって、


だんだん年寄りが更けていく

みたいなことがあります。


考え方の基本って

年取ったら

体力も運動量も

少なくなっていて、


できることが減っていってしまうんですけど、


考え方によってはその逆に


若い時にできなかった事が

できるようになる事も

いっぱい増えていくんですよ。


例えば、

・忍耐力がついている

・人に対して感情的にならずに冷静に対応できる


とか、

ついつい自分で

年いったから

身についた部分に

意識しなくなるんですよね。


できなくなったことばかりに

目がいっちゃう。


そうなってくると

突然に更けていく。


自分の中の内面が

外見にプラスされちゃうんですよね。


良くも悪くも。


周りの目を気にし

「 自分で作り上げた高齢化」

というのが


日本らしく、

海外の方との大きな違いかな

って感じたんです 。


学生から聞いた話ですが、

昔はめちゃくちゃ

お洒落なおじいちゃん

だったらしいんですけど


だんだん年をとって

そういうことがなくなっていって、


先ほど申し上げた

年配の方の服って

好まれる色っていうのが

暗くなって行く。


昔あれだけ

お洒落だったおじいちゃんが、


そうじゃなくなっていった

っていうことを言った生徒がいてて。


全部さっきお話しした

そのことと重なっていて、


若い時は

そんなにおしゃれだったのに


年を重ねることによって

自分もそうだけど


周りからの批判的な眼で

「こうでなければいけない」

みたいな固定概念が

だんだんだんだん

お年寄りのファッション性を

損なわして行くような気がしています。


そういうところから

ユニバーサルデザインを

考えてみようと思いました。

 

ユニバーサルデザインについて


障害者施設を何箇所か回って、

車椅子に座って

脱ぎ着できるような

服を見た時に、


紙人形の

着せ替えできるみたいな

発想でモノを作ってみない?


というところで

一回授業をしたことがあったんです。


でも学生はなかなか

その発想というのはできなくて、


例えば ここに今、

私たちは縫い目がありますが

この縫い目を無くして

ファスナーをすると腕を通す。


腕が硬直している人に対して、

無理やり伸ばして

腕を通す必要がなくなる。


ファスナーをキュッと

締めるだけで着れるみたいな

ものができるじゃないですか。


車椅子に合わせて

ジャンパースカートのパンツ版にしたんですけど。


後ろ身ごろだけおいて、

座ってもらったら

両サイド ファスナーを閉めると

それで着用できる

っていうようなものを考えました。


車椅子があったとしたら

お洋服をこんな風に

後ろ身頃を広げて置いてもらって、


ここにご本人が座られて

ここに前身ごろが重なってきて

サイドファスナーで止める


と、もうそのことだけで

脱ぐ着るが

安易にできるっていう

服の形態を考える。


けど下着が

そうなってないと

1番困ると思うんですけどね。


毎日のことだから、

私の中では

発想としてあるのは

ユニバーサルデザインの中では

Tシャツなんですね。


Tシャツは

一年中着てて

すごく楽ちんじゃないですか。


下着の代わりにもなるし、

これ1枚でも洋服として成立するし、

脱ぐ・着るが楽だし、


洗濯簡単だし

アイロンかけなくていいし、

そういう特性のあるような

ユニバーサルの服を作りたい

というのがあって、


それが前開きのTシャツ。

かぶる不便な動作が

軽減される機能的なものが

考えられます。


カーデガンは

カーデガン博士が

開発されたものらしいんですけど、


あれは負傷した兵士たちが

すぐに治療を受けられるように

開発されたものなんだそうですね。


やっぱり前開きって便利です。

調べたら前開きのTシャツって


ユニクロもワークマンも

いろんなところが出しているんですけど、


今私が見ている範囲では

昔流行ったラクダのシャツ

みたいな感じなんですね。


でも前開きが便利や

というところだけで

商品化してると思うんです。


申し訳ないんですけど

おしゃれ差はないと思うんです。


赤ちゃんのロンパースみたいな

プラスチックのスナップボタン

を使ってるんですけども 、

これがずっと前で

止まってるデザイン。


いい人がモデルさんで

着てたとしても

アンダウェア感が あるんです。


これを tシャツは

こんな感じはないと思うんです。


そういうのが出来ないのかなって

ずっと思ってるんです。


今どうにか自分でできないか?と思っているんです。


どういう問題が

クリアできるのかというと

デザイン性の話だと思うんです。


今がこの授業の中で

コレクションで上がってきているものを


学生がパターン化して作る

という授業をやってるんですね。


学生って例えば

こんなジャケットのデザイン

というものっていうお題であれば


それをそのまま作ればいいと思ってるんです。


一般的に最初の段階は

それでいいんですけど、


それをいろんなパターンで

教えていって

最終的なところでの

授業を今やってるんですが、


そのデザインが

作れればいいんじゃないじゃないですか?


その一流と呼ばれるデザイナーが

コレクションに出している物は


人の心をそれが動かしてるから

一流と呼ばれるわけじゃないですか 。


そしたら何が違うの?

って言ったらラインとか

そこにある「匂い」なんですね。


山ほど

ユニバーサルデザインのものは

あるんですが、


思い立ったのが

そのアウターとしても

インナーとしても


充分着れるっていうシャツ

のようなTシャツを

作ることがもしかしたら


高齢者が好きな色で

着たい色でファッションを

楽しめるユニバーサルデザイン


を、広げる1つの要素になるんじゃないかなと思ってます。


義足の人の写真集が出てて

1つの芸術みたいな

写真の撮り方、

表現をしていて


撮ったものが結果そうなった

っていう話かもしれないですけど、


それと同じで

そういうファッション性も

絶対プラスされないと


今からのものって機能の上に

ファッション性をプラスする

ということが重要です。


ファッション性を

プラスするという点では

「これだったらオシャレじゃないの?」


って言われるものを

自分がオーケー出せる。


既存のものでは

訳のわからない

ファッション性だけが

乗っかってきちゃってるものが

たくさんあります。


ファッション性って

すごく難しいので


障害を持ってない私が

障害の人に向けて

これは便利ですよ!は、

ちょっと思い上がりかなと思ってるんですね。


障害を持っている方っていうよりかは

誰でも着れる

っていうまさに

ユニバーサルデザイン


っていう

まあそういう意味なんですけど、


今、日本で言うと

「障害の方は誰でも着れるからもちろん麻痺で片手が上がらない方でも脱ぎやすいんですよ」


っていう双方向な

ものづくりが


私の考える

障害の方や

高齢の方でも


ファッションを楽しめる

ユニバーサルデザインを

広げるのには大事なのかな?

って思っています。

 

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※作りたい洋服・個人の作業の進み具合により完成時期が変わります。

※ウェディングドレス・コスプレ衣装等その他目的別のレッスンも個別対応可

​※こちらのレッスン(2時間〜)は出張教室・家庭教師スタイルとなります。

ご都合は可能な限りお応えいたします。


⚪︎対象:

・裁縫を始めたい初心者の方

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⚪︎マンツーマン指導、個別講座、企業研修のお問合せはご相談ください。


⚪︎オンライン相談/30分 

¥1,100/1名様


⚪︎単発レッスン/120分 

¥11,000/1名様


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