【お料理・飲食関係にオススメ書道】手作りのお品書きを綺麗に書く3つのポイント

今回は飲食店のお品書きを美しく書く方法について3つのポイントをお話しさせていただきたいと思います。
1つ目が書体の決め方です。
2つ目が字形の決め方。
3つ目が飲食店のコンセプトを表現するということです。
1つ目の書体の決め方っていうのは篆書、隷書、楷書、草書、行書、かなっていうものがあるんですけど、
もっともっと古く遡ると甲骨文字って言って亀の甲羅とか、牛の肩甲骨に彫られたような文字があったんですけど、
その飲食店にどれが向いてるかなっていうかをまず探すっていうのところなんですよね。
この書体はあの全部書けるようになっているとすごくバリエーションが増えるので、
是非これはお稽古で一緒に見つけていきたいなと思います。
これが1個目の書体の決め方でした。
2つ目の字形の決め方っていうことなんですけど、
やっぱりその飲食店様によって、
短冊タイプのものだったりとか
コピー用紙タイプ
画用紙タイプのものもあるんですよね。
余白が多い方がいいのか、
少ない方がいいのか、
それぞれの紙に合わせて字形を調整していくことが必要であります。
これが美しく見せるためのポイントで2つ目になります。
3つ目は店主様との打ち合わせっていうことなんですけど、
まあこれ私がお勧めしているのがまずはその書かせていただく料理を食べるって言うことなんですよ。
よく私はお品書きの仕事させていただく時にそれまでに何回かお伺いして食べた時のインスピレーションっていうのを自分自身でこう汲み取って、
店主様がどういう想いで料理を作られているかっていうのを全部表現されたいニーズを聞き取ります。
そうすることによって例えば表現のときに柔らかく書くとか、例えばラーメンだったらちょっと濃いスープだったら濃く太く書くとか、あっさりしたようなイメージだったらさらっと書くとか、中太のつけ麺だったらちょっとキリっとした印象にかくとか、
まあラーメンばっかになっちゃったんですけど、まあそういう風に
・店主様の想い
・食べた時の感想
それを全て文字に組み込むことが綺麗に書くのに大事なことだと思います。
それでは実際に手元の方で書かせていただきたいと思います。

私が本日、京橋でいただいためちゃくちゃ美味しかった和食のランチセットですね。
それのメニュー書きという程で書かせていただきたいと思います。
和風のテイストを出すためにあまり中国書法のテイストを出せすぎないようにして
和様の書道で書かせていただきます。
私は今、中国書法研究しているんですけど、もともとはですね平安時代のかなと
和様の書道が専門でございました。
あんまりくるくるした手遣いを使わずに スッキリとさっぱりとさらさらしたような 印象で書かせていただきたいというふうに思います。
今回使用させていただいているのはぺんてる筆ペン中字でございます。
なぜこの筆ペンを使っているかというとやはり光沢が美しく出るからですよね。
いろんな筆ペンがありますやっぱりあの細い線を出して光沢も出したい。
書き終わりの線を強調したいというふうになればぺんてる筆ペンの中心を用いるのは私はお勧めさせていただいています。
本当に美味しかったので思い出して書きますね。
綺麗に見せるために余白も必要なんですけど食べたときの食感とかですね、
店主様の想いまであの想いまで出すことができたら最高ですよね。
私の大好きな唐揚げが入っていました。
この唐揚げはちょっとだけ中国書道のテイストを入れます。
力強いイメージできたいので六朝楷書というって中国の北魏時代のですね楷書ですね。
よくあのパソコンでもフォントがあると思うんですけど、力強い書き方っていうのとやっぱり誰でも読めるっていうのが必要なので、あまり崩しすぎないのが大切になります。
それからですね宝船のようなものにお刺身が乗ってたんですよ。和様がなで周りを柔らかく書いて、刺すっていう字ですよね。つなげ文字を強調させます。
あんまり繋ぎすぎると何て書いているか見えにくいので、今回は動画でエンターテイメントを楽しんでいただくために、
全体のまとまりというものよりどちらかというと、一文字ずつの書き方のパターンですね。
それをご紹介させていただくために統一感より字形を書体を重要視させていただきます。
私の大好きなサーモンですね。すごいとろとろでした。それからタイも入ってましたよね。
居酒屋さんの書き方だとこう繋ぎ文字のものとかが多いですよね。
それからマグロ。ひらがなバージョンでも行きますね。
本日の品とかだと結構つなぎ文字で早い字間に書くのが大事です。
それからですね。ご飯はふっくらした本当に美味しかったです。ご飯とそれからですねドリンクが飲み放題だったんですよ。
ちょっと初めてお伺いしたお店でめちゃくちゃ美味しくて、ドリンク。私は今回ほうじ茶とコーヒーをいただいたのでちょっと思い出して書かせていただきます。
ほうじ茶はですね。ちょっと私がペットボトルの代字をさせていただいたことがあるので、
著作権の問題でちょっとこれ完全にオリジナルでそれとかぶらない書体にさせていただきますね。
えっと値段が980円なんでしたっけ。980円で。この書き方なんですけどちょっと解説用にここ使わせて頂きます。
数字の書き方は12345。斜め軸で統一する書き方と縦軸で統一する書き方っていうものがあります。これはどちらにするかはお品書きのご依頼主様とご相談させていただきます。
それから円という書き方もですね。ここに余白を付けるか付けないかですよね。これもお店様のコンセプトイメージに合わせて書き分けて書いていただくのが大切になります。
こういう感じで書体と字形とお店様の想い、自分が食べた時のイメージも全部踏まえてここにぶち込むのがお品書き・メニュー書